2014年 05月 13日
被災文書は助けを待っている |
タクロバンの被災文書、“希望”をつなぐには、どうしたらよい?
5月13日は午前中にCivil Service Commission(公務員の人事記録全般を管理する政府機関)とレイテ州の州事務所(Capitol)を訪ねた。
2つの役所とも、バックアップデータがない日常業務に不可欠の重要文書が被災して濡れてしまい、半年たった現在も、救済ノウハウを有する修復専門家の助けを求めている。
殊に州政府の納税記録、議事録、職員台帳、事業計画書など現用かつ永久保存が、被災した場所から大量に救出され、屋根のある部屋が限定されていることからトイレにも仮設書棚を作って収納している状態である。
半年が過ぎて、もう希望を失って廃棄したかと想像していたが、今も助けを各所で待っていた。
UNDPは「現用文書」に限っているが、被災文書の救済に"Cash for Work"事業を被災3か月目頃から使い始めていた。
世界の国々の中で、このような大量の被災政府文書を助ける技術と経験を有する日本とドイツに熱い期待が寄せられる。
日本の小さな技術支援が、タクロバンの被災政府機関に昨年11月下旬から継続されていることを勘案すると、専門家派遣および技術支援の行える国際協力機構(JICA)の支援を今からでも期待したい。
画像は、上からCommission on Civil Service、Capitol州政府庁舎、Department of Public Works and Highway の最新の被災文書の様相。
by philia_kyoto
| 2014-05-13 19:19
| タクロバン・レポートTacloban R