2014年 02月 07日
Tacloban 7 Feb.(Fri.) |
州都Taclobanアチコチの被災役所を訪ねて技術的な支援を行いたいが、なかなか出来ない
現在、小さな日本の支援する会が、主に支援をしているのは、レイテ州の国家土地庁で、土地登記簿や測量図、土地売却などを管理する行政機関だ。
滞在先のダウンタウンから、このPaloにある国家土地庁に行くには、ダウンタウンから公共ジープに40分ほど乗り、Paloの枝分かれするロータリーで降りる。代金はひとり13ペソ。そこでトリクロン(バイク)に乗り換えて10分ほどで国家土地庁前まで乗り付けてくれる。代金は1台20ペソ。時には、なかなかジープが来ない、バイクが見つからない、となると片道移動だけで2時間も要する日がある。投稿者は、雨天の時には近場の用を済ませることにしていて、あまり苦労をしていないが、雨天の、それも激しい雨天の日の公共交通機関での移動は、ずぶ濡れになり、晴天より更に所要時間がかかることとなる。州都タクロバン市内でも、自家用バイク・車のない市民は、移動にはかなり労力を費やす。さらに、役所で何か用を済ますのは、これまた大変だ。長い列のできた役所の先で、たった1人の職員が手作業で個々の要件に対応していることもある。ジェネレーターで電気の供給されている時には扇風機も照明も使えるが、ジェネレーターが無い役所では、頭がクラクラしてくる蒸し暑さが、いっそう過酷さを増す。アチコチの被災役所で、仮設の設備で仕事をしている様子を見ていると、濡れた原簿・公文書を乾かす意欲も徐々に薄れてくる。
だから、濡れた原簿・公文書を廃棄してしまえ…、とやってはいけない重要な役所も多々ある。例えば、本日再訪した選挙管理委員会Commission on Election。名前からは、想像できないが、フィリピンではパスポート申請の際には、この選挙管理委員会で選挙人登録原簿を確認して証明書を交付してもらい、パスポートの申請が行える。ところが、スーパー台風で、大半の選挙人登録原簿が濡れてしまい、照合作業が行えず、パスポート申請が止まってしまう大変な事態となっている。
おそらく、各被災役所で、濡れた原簿や公文書が使えないため、どのような問題が起こっているか…、と尋ねて廻ると、日本の制度では想像できなかったような、深刻な問題がアチコチで噴出しているのかもしれない。
ああ気の毒…、などと他人事で済ませたらダメなので、何とか大変な中にも、暗闇に光明が差すように、大量の各役所の濡れた原簿・公文書を腐らせないように乾かす技術的支援を、アセアン圏内で日本しか保有しないハイレベルの被災文書救済ノウハウ・技術をもつ日本が行っていくことは大事な事なのです。
ここ数日、滞在先からのネット接続が出来ず、街のFree Wifiの使える店から接続しています。停電や通信環境の悪さは、まだ続いています。
現在、小さな日本の支援する会が、主に支援をしているのは、レイテ州の国家土地庁で、土地登記簿や測量図、土地売却などを管理する行政機関だ。
滞在先のダウンタウンから、このPaloにある国家土地庁に行くには、ダウンタウンから公共ジープに40分ほど乗り、Paloの枝分かれするロータリーで降りる。代金はひとり13ペソ。そこでトリクロン(バイク)に乗り換えて10分ほどで国家土地庁前まで乗り付けてくれる。代金は1台20ペソ。時には、なかなかジープが来ない、バイクが見つからない、となると片道移動だけで2時間も要する日がある。投稿者は、雨天の時には近場の用を済ませることにしていて、あまり苦労をしていないが、雨天の、それも激しい雨天の日の公共交通機関での移動は、ずぶ濡れになり、晴天より更に所要時間がかかることとなる。州都タクロバン市内でも、自家用バイク・車のない市民は、移動にはかなり労力を費やす。さらに、役所で何か用を済ますのは、これまた大変だ。長い列のできた役所の先で、たった1人の職員が手作業で個々の要件に対応していることもある。ジェネレーターで電気の供給されている時には扇風機も照明も使えるが、ジェネレーターが無い役所では、頭がクラクラしてくる蒸し暑さが、いっそう過酷さを増す。アチコチの被災役所で、仮設の設備で仕事をしている様子を見ていると、濡れた原簿・公文書を乾かす意欲も徐々に薄れてくる。
だから、濡れた原簿・公文書を廃棄してしまえ…、とやってはいけない重要な役所も多々ある。例えば、本日再訪した選挙管理委員会Commission on Election。名前からは、想像できないが、フィリピンではパスポート申請の際には、この選挙管理委員会で選挙人登録原簿を確認して証明書を交付してもらい、パスポートの申請が行える。ところが、スーパー台風で、大半の選挙人登録原簿が濡れてしまい、照合作業が行えず、パスポート申請が止まってしまう大変な事態となっている。
おそらく、各被災役所で、濡れた原簿や公文書が使えないため、どのような問題が起こっているか…、と尋ねて廻ると、日本の制度では想像できなかったような、深刻な問題がアチコチで噴出しているのかもしれない。
ああ気の毒…、などと他人事で済ませたらダメなので、何とか大変な中にも、暗闇に光明が差すように、大量の各役所の濡れた原簿・公文書を腐らせないように乾かす技術的支援を、アセアン圏内で日本しか保有しないハイレベルの被災文書救済ノウハウ・技術をもつ日本が行っていくことは大事な事なのです。
ここ数日、滞在先からのネット接続が出来ず、街のFree Wifiの使える店から接続しています。停電や通信環境の悪さは、まだ続いています。
by philia_kyoto
| 2014-02-07 11:05
| タクロバン・レポートTacloban R